この記事でわかること
- must の意味と使う場面
- must は主語が変わっても形が変わらない理由
- must のあとの動詞の形でやりがちなミス(musts・musted はNG)
- must と have to の意味の違いと使い分け方
must とは?
前の記事では「〜しなければならない」を表す have to を学びました。同じ意味を表すもうひとつの表現が must です。
must + 動詞の原形 で「〜しなければならない」という強い義務・命令を表します。
| 使い場面 | 例文 | 日本語 |
|---|---|---|
| ルール・掲示板 | You must wear a helmet. | ヘルメットをかぶらなければならない。 |
| 強い指示 | You must see a doctor. | 必ず医者に診てもらいなさい。 |
must の最大の特徴:主語が変わっても形が変わらない
have to は主語が he / she / it のときに has to に変わりましたが、must は主語が何であっても形が変わりません。
主語(I / You / He / She / They …)+ must + 動詞の原形
| 例文 | 日本語 |
|---|---|
| He must finish his homework. | 彼は宿題を終わらせなければならない。 |
| She must be here by 8. | 彼女は8時までにここにいなければならない。 |
| They must follow the rules. | 彼らはルールに従わなければならない。 |
must は助動詞(can・will などと同じ種類の語)なので、主語に応じて形を変える必要がありません。
【よくあるミス】musts・musted にしてしまう
must は助動詞のため、三単現の s や過去形の ed をつける形は使いません。
✅ 正しい:He must finish his homework.
❌ 間違い:He musts finish his homework.(musts という形は存在しない)
✅ 正しい:She must be here by 8.
❌ 間違い:She musted be here by 8.(musted という形は存在しない)
have to が has to に変わっていたのと対照的に、must はどんな主語のあとでも must のままです。この点が must の大きな特徴のひとつです。
must と have to の違い:どう使い分ける?
must と have to はどちらも「〜しなければならない」という意味ですが、ニュアンスが異なります。
must → 話す人の強い気持ち・命令感
have to → 外のルール・状況から生まれる必要性
| 表現 | ニュアンス | 例文 |
|---|---|---|
| must | 自分がそう強く思っている | “You must rest today.”(先生が生徒に強く言う) |
| have to | 外のルール・締め切りがあるから | “I have to submit it by Friday.”(締め切りがあるから) |
具体的な場面で比較すると:
友人が体調不良のときに「絶対休まないといけないよ」と強く言いたい場合は must が自然です。一方、「学校のルールで制服を着なければならない」のように外から決められたことを言う場合は have to が自然です。
中学のテストでは、どちらを使っても「〜しなければならない」という意味は同じと扱われることが多いため、まずは形のルールを正確に覚えることが大切です。
must の使い方:判断フロー
ステップ① must を使うかどうかを確認する
→ 強い義務・命令・禁止を表したいなら must
→ 外のルールや状況による必要性なら have to
ステップ② 主語を確認する
→ 主語が何であっても must は変化しない(musts・musted は使わない)
ステップ③ must のあとの動詞の形を確認する
→ 常に動詞の原形(s・ed はつけない)
例題:( ) に入る正しい形を選ぼう
「彼女は必ず8時までにここにいなければならない。」
- ① She musts be here by 8.
- ② She must is here by 8.
- ③ She must be here by 8.
→ must は主語が She でも形は変わりません。must のあとは動詞の原形なので be を使います。
→ 正解:③ She must be here by 8.
まとめ
- must + 動詞の原形 で「〜しなければならない」という強い義務・命令を表します
- must は助動詞なので主語が何でも形は変わりません(musts・musted は存在しない)
- must のあとは必ず動詞の原形(s・ed はつけない)
- must は話す人の強い気持ち・命令、have to は外のルール・状況から生まれる必要性
次の記事では、must not(mustの否定文)と don’t have to の意味の違いを解説します。
読んで終わりにしないで!
must は「主語が変わっても形が変わらない」という点が have to との大きな違いで、ここを混同すると “He musts” のような誤った形を書いてしまいます。また must と have to の意味のニュアンスの違いも、読んだだけでは本番でとっさに判断しにくいポイントです。
NEXELIA は、スライドで理解してすぐ演習で定着させられる中学英語の学習サービスです。「must と have to の使い分け」「must のあとの動詞の形」など実際のテスト形式の問題で段階的に身につけられます。
暗記じゃなく「must は助動詞だから主語で形が変わらない」という理由から理解するので、初めて見る文でも正確に判断できるようになります。

